今回は、オーストラリアン・シェパードの特徴や性格、寿命に飼い方、注意したい病気についてまとめてみました。
オーストラリアン・シェパードの歴史
オーストラリアン・シェパードという名を持っていますが、原産国はアメリカ合衆国になります。
18世紀頃にオーストラリアからアメリカ西部へ輸入されたといわれています。
元祖の犬種は牧羊犬とされており、その後アメリカ合衆国へ移ってからも人々に重宝されていましたが、数種類のコリーやグレート・ピレニーズなどと交配を重ねた結果、現在の姿になったようです。
オーストラリアン・シェパードの優れた素質は現在でも健在で、牧羊犬や家庭犬としてだけではなく、聴覚犬や麻薬探知犬としても高い評価を得ています。
オーストラリアン・シェパードの特徴や性格は?

起源:19世紀
元来の役割:牧畜犬
現在の役割:牧畜犬、ハーディング競技
体高(雄)インチ(cm):20-23(51-58)
体重(雄)ポンド(kg):50-65(23-29)
体高(雌)インチ(cm):18-21(46-53)
体重(雌)ポンド(kg):40-55(18-25)
オーストラリアン・シェパードの特徴
体高は約53㎝、体重は約25kgと中型で、俊敏に動き回れる脚力とたくましいスタミナを持っています。
オーストラリアン・シェパードの頭部は小さ目ですが、ゴーストアイと呼ばれてきた黒や青の瞳は大きく、口元は小さ目であるため整った容姿の評価も高く、ドッグショーで人気があります。
尾は短く耳は垂れている姿が可愛らしく、愛嬌のある顔立ちをしています。
体毛は長さがあり、ブラックトライやレッドマールなどの4色と定められています。
骨格はがっしりとしており、丈夫な体を持っているので多くの運動量が必要です。
オーストラリアン・シェパードの性格
穏やかで、愛情深く感情をあらわしてくれる犬種ですので、とても人懐っこい性格をしています。
飼い主やその家族への信頼を常に抱いた振る舞いからも、家庭犬としての需要の高さをうかがわせます。
しかし警戒心もあるので、見知らぬ人や他の動物と対面すると様子を伺い近づくことはありません。
明るく安定した気質を持っていますが、牧羊犬時代の名残りから、小さな子供を従え学ばせようと噛みつく恐れがありますので、しつけは大変重要です。
しつけの行き届いたオーストラリアン・シェパードはたいへん立派な伴侶犬となってくれます。
オーストラリアン・シェパードの飼い方
運動量はとても多いので、毎日1時間以上の散歩や短距離走は必須です。
一年を通して過ごし易い毛質や毛量ですので、屋外、屋内共に飼育することが可能です。
しかし神経質な一面もあるので、家庭内で家族と共に暮らすことが一番理想的です。
オーストラリアン・シェパードは飼い主とのコミュニケーションをとても喜びますので、遊びや駆けっこなど一緒に体感し過ごせるように優先してあげましょう。
人と触れ合う事で穏やかな気質を引き出し維持する事が出来ますので、どんな些細なスキンシップでも喜んでくれます。
オーストラリアン・シェパードの健康面の注意点
先天性の病気では、難聴や盲目などが考えられます。
また、股関節形成不全やてんかんも挙げられますので、迎え入れた時からしっかりと疾患について知識を持つ事が必要です。
年齢が上がるにつれて目や腰の病気にもかかりやすくなりますので、なるだけ毎日多くの運動量を与え、共に過ごす時間を作りストレスを軽減してあげてください。
オーストラリアン・シェパードの体毛や尾の長さから、抱えている疾患の可能性が特定できる場合もありますので、よく調べてみることをお勧めします。
平均寿命は13年ほどといわれています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気:股関節形成不全、鼻の日光皮膚炎
たまにみられる病気:腰椎仙椎の疾患、てんかん、進行性網膜萎縮症、二重睫毛、動脈管開存症
しておきたい検査:股関節検査、眼科検査
寿命:12〜15歳
注意:イベルメクチン(薬)に敏感に反応するので注意が必要。ただし、犬心臓糸状虫(フィラリア)予防での処方に使うには問題ないとされている。マール(黒の斑点や縞模様の入った青みがかった灰色の毛)同士の交配は、聴覚障害や視覚障害など、遺伝的に問題のある血統が生まれやすいので避けた方がよい。また、先天的に短い尾を持ったもの同士も、子犬に脊髄障害が出やすいので交配は避けた方がよい。