今回は、カナーン・ドッグの特徴や性格、寿命に飼い方、注意したい病気についてまとめてみました。
カナーン・ドッグの歴史
カナーン・ドッグはイスラエル原産であり、たいへん古い歴史を持つ犬種です。
紀元前には存在が記録されており、人々の争いに巻き込まれながらも戦火をくぐり抜け生き抜いてきました。
ある時期に遊牧民に捕獲され、人々の生活に馴染み始め、番犬や軍用犬として活躍していきました。
戦時中にどのような訓練を受けても努力し力を発揮できたため、多くの人々から厚い信頼を受けてきたようです。
その後、カナーン・ドッグは近代において多くの国へ輸出され、ショードッグとしてじわじわと人気が出てきています。
カナーン・ドッグの特徴や性格は?

起源:古代
元来の役割:軍の見張り犬、情報伝達犬、補助犬
現在の役割:ハーディング競技
体高(雄)インチ(cm):20-24(51-61)
体重(雄)ポンド(kg):45-55(20-25)
体高(雌)インチ(cm):19-23(48-58)
体重(雌)ポンド(kg):35-45(16-20)
カナーン・ドッグの特徴
原種の姿を多く残しているため、優れた気質や体質を濃く今も受け継いでいます。
外見はやや日本犬と似ている印象を受ける方もいるかもしれません。
淡いカラーの体毛は様々な種類があると同時に短く、暑さにも耐性を持っています。
体高は約58㎝、体重は約20kgと細く引き締まった体型をしています。
元来過酷な地域の戦闘で様々な活躍をしていたカナーン・ドッグは、吠え癖があり警戒心もたいへん強いのですが、しつけをしっかりと行う事で緩和されます。
生涯を通して学ぶ姿勢を持ち、飼い主にとても従順な犬種です。
カナーン・ドッグの性格
冷静に物事を判断でき、与えられた仕事や使命を全うする努力を惜しみません。
賢く、よく周囲を観察して状況判断する事ができますので、番犬としても十分活躍してくれます。
戦闘地域で活躍していた反面、愛情深く信頼を寄せる人や犬へ明るく振る舞う気質もあるため、現在では家庭犬としての需要も高まっています。
また、カナーン・ドッグは幼い子供とも上手くつきあっていけます。
褒めて伸びるタイプですので、叱りつけるだけではなく、犬の性質をよく理解した上で物事を教えてあげましょう。
とても飲み込みが良く、表情豊かですので大切な伴侶犬として共存する事が出来ます。
カナーン・ドッグの飼い方
カナーン・ドッグは一日の運動量がとても多く、1時間程度の散歩に加え、飼育環境での遊びやスキンシップも積極的に行ってあげてください。
臆病な面もあるので、ドッグランや多くの犬種が集う公園などは慣れるまで様子を見ましょう。
個体によっては怯えてしまう場合がありますから、過度なストレスとなってしまいます。
体毛は週に1、2回ブラッシングをし、トリミングは数か月に1度で構いません。
カナーン・ドッグはどのような環境にも適応できますが暑い地域出身のため日本の寒さには弱いです。
家庭内での飼育をお勧めします。
カナーン・ドッグの健康面の注意点
古代からの血筋を守ってきた犬種ですので、遺伝性の疾患はなく、一生を通して健やかに過ごせると言われています。
カナーン・ドッグの寿命は13年前後と言われていますが、伴侶犬として終生飼い主に仕えてくれます。
体を日頃から鍛え、一緒にスキンシップを図りながら運動を楽しむ事でより一層の健康に恵まれますし、信頼も深まります。
散歩以外にも、頭を使い全身で楽しめるゲームや、共にジョギングをこなすなど毎日たっぷりと運動を行うと、身体能力が高まったり精神的に成長できたりしますので、良い事尽くめです。
かかりやすい病気
気をつけたい病気:特になし
たまにみられる病気:特になし
しておきたい検査:特になし
寿命:12〜13歳