今回は、ダックスフンドの特徴や性格、寿命に飼い方、注意したい病気についてまとめてみました。
ダックスフンドの歴史
ドイツを原産国とするダックスフンドの歴史は古く、エジプトの遺跡の中によく似た犬の絵が描かれている事から、当時存在した犬種が祖先ではないかといわれています。
16世紀前後に明確に存在を記した記録が残っており、ダックス(アナグマ)フンド(犬)というその名の通り、アナグマを狩る狩猟犬として活躍していました。
アナウサギやネズミなど、同じように地中に穴を掘り暮らす動物の狩りに秀でており、性質を求めたアメリカなど他国へと次第に広まっていきました。
現在は家庭犬としてたいへん人気があります。
ダックスフンドの特徴や性格は?

起源:16世紀
元来の役割:アナグマ狩り
現在の役割:アースドッグ競技、ダックスフンド競技
体高(雄)インチ(cm):8-9(20-23)
体重(雄)ポンド(kg):11-32(5-15)
体高(雌)インチ(cm):8-9(20-23)
体重(雌)ポンド(kg):11-32(5-15)
ダックスフンドの特徴
アナウサギやアナグマなどを捕まえる役目を担うため、狭く長い地中を難なく進めるように短足で胴長の体へと進化してきました。
全体的に筋肉質で頑丈な骨格をしており、体毛はロング、ウェーブ、短毛などおおよそ3種類が認められています。
体高は約22㎝、体重は10kg前後と小型ですが、持久力やスタミナがあるので運動量が毎日必要な犬種です。
ダックスフンドは体毛の長さによってカラ―が異なっていて、ブラウン、タン&イエロー、レッドなど様々な色合いで、新しいカラーも増加しており、触り心地も大変艶やかです。
ダックスフンドの性格
狩猟を行っていた際、巣穴に潜む動物たちに勇敢に挑んでいった背景があることから、好奇心旺盛で物怖じしない活発な犬種です。
人と深く信頼関係を結んできた事からも、飼い主やその家族に忠実であり、いつも傍にいたがる感受性豊かな一面もあります。
初対面の人や動物に対して少々警戒する場合もありますが、打ち解けるのも早く穏やかな性質をもっています。
ダックスフンドは時折融通の利かない面もあるのですが、元来の負けず嫌いや努力型な気質などをよく理解して接してあげましょう。
毛質によっても多少性格に違いがあります。
ダックスフンドの飼い方
ダックスフンドは基本的に屋内での飼育が向いています。胴体が長いので、怪我をしたり腰に負担を掛けたりしないように、室内の環境を整えてあげましょう。
散歩をする際も、足場の安定した場所を選んでください。
また、腹部と地面との距離が近いため、肥満になると皮膚を擦ってしまったり、熱中症や皮膚炎を起こしやすかったりと、様々な注意が必要です。
食生活と運動量のバランスをよくすると共に、屋内で過ごす場合は細かい部分まで良く見てあげてください。
ブラッシングは週に1、2回行い3、4か月に一度トリミングを行いましょう。
ダックスフンドの健康面の注意点
体型的に腰への負担が大きいので、椎間板ヘルニアを発症しやすくなっています。
階段や高低差のある場所や、フローリングなど足場が安定しないスペースも避けてください。
そのほかに目や関節や耳の病気、てんかん、糖尿病、過剰な食事制限による栄養失調なども挙げられます。
遺伝病もあり、進行性網膜委縮症や股関節形成不全などを伴っている可能性もありますので、ダックスフンドに異変や変化を感じたら、早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
また、定期的な検査もおすすめします。
寿命は14歳程度といわれています。
かかりやすい病気
気をつけたい病気:乾性角結膜炎股
たまにみられる病気:糖尿病、てんかん、膝蓋骨脱臼、聴覚障害、胃捻転
しておきたい検査:眼科検査
寿命:12〜14歳
注意:肥満になりやすい。椎間板疾患の原因にもなるので注意。