今回は、グレイハウンドの特徴や性格、寿命に飼い方、注意したい病気についてまとめてみました。
グレイハウンドの歴史
グレイハウンドはイギリス原産の犬種ですが、視覚狩猟犬の大元であり、時代をさかのぼると古代エジプトなどで姿形の似た絵画が残されいることから、紀元前に機嫌を持つと言われています。
グレイハウンドは貴族や一般層での評価がすこぶる良く、狩猟犬として絶大な支持を得ていました。
とくにウサギ狩りでの活躍は素晴らしく、必ずといっていいほど助けになったようです。
その後、グレイハウンドの秀でた素質である瞬発力を伴った競技でも大活躍し、ショードッグとしての地位も見事に築いていき、着実に世界中での評価を高めていきました。
現在ではたいへん人気犬種となっています。
グレイハウンドの特徴や性格は?

起源:古代
元来の役割:野ウサギ狩り
現在の役割:競技犬、ルアーコーシング(擬似餌(ルアー)を使った競技)、オープン・フィールド競技
体高(雄)インチ(cm):27-30(69-76)
体重(雄)ポンド(kg):65-70(27-34)
体高(雌)インチ(cm):27-30(69-70)
体重(雌)ポンド(kg):60-65(27-29)
グレイハウンドの特徴
競技で多くの好成績を残せるほどの瞬発力や安定した走行を持ち合わせており、加速スピードを上げることが出来る恵まれた体格をしています。
佇まいの美しさからドッグショーでの実績もあることから、全世界に多くの愛好家がいる犬種です。
長い尾は走行中のバランスを的確に保つことができ、しなやかな四肢は一見華奢ですが筋肉質です。
短毛でホワイトがメインとなった色合いをしており、触り心地は柔らかく指通りが良いです。
グレイハウンドの体高は約70㎝、体重は約30kgですので、無駄のない締まった体つきをしています。
グレイハウンドの性格
屋外と屋内では過ごし方にとてもギャップがあり、魅力の一つと言われています。
屋内では寛げる場所で長時間大人しく過ごす事が出来ますし、屋外では活発に動きスペースがあれば積極的に駆けまわります。
散歩中も、幼い子供の前でもその時々に合った行動を取る事が出来るので、賢く振る舞うことを得意としています。
しかし、成犬後に多頭飼いすることはあまりお勧めできません。
グレイハウンドは自分から進んで物事へ着手し、飼い主に褒めて貰いたがる傾向がありますので、しっかりと言動で表してあげましょう。
グレイハウンドの飼い方
毎日最低1時間の散歩や、一緒に短距離走をしたり、ボール遊びをしたりしてスキンシップをはかりましょう。
小さな動物や小型犬を追い掛けてしまう本能がありますので、周囲への配慮は欠かさず行い、できれば広めの庭で遊べる環境が理想的です。
屋内でのどかに過ごす時間にも至福を感じるグレイハウンドは、屋内飼育が向いています。
短毛なので季節によっては温度管理ができませんので、気を付けてあげて下さい。
段差や急な階段など、危険な場所は回避してあげましょう。
家庭犬としても優秀ですので、仕事を任せると張り切って応えてくれます。
グレイハウンドの健康面の注意点
グレイハウンドは古代からの姿や遺伝子を今も受け継ぐ犬種ですので、遺伝性の病気はありません。
ごくまれに胃捻転や難聴になる可能性がありますから、日頃ストレスをためないようにしっかりと運動をさせ、飼い主と触れ合う時間も確保してあげましょう。
耳は折れて蒸れやすいので、定期的なケアがおすすめです。
グレイハウンドの寿命は13年前後といわれていますが、一生の中で怪我以外の疾患を抱えるケースは少ないようです。
性質を尊重し、かかりつけの動物病院で定期的な検査をすることも病気の予防となります。
かかりやすい病気
気をつけたい病気:胃捻転
たまにみられる病気:難聴
しておきたい検査:特になし
寿命:10〜13歳
注意:ナショナル・グレイハウンド協会(NGA)に登録されている犬は、競技などにより足のつま先や関節、筋肉を痛めやすい。NGAやAKCに登録されている犬は、麻酔に敏感で尻尾の先や皮膚が傷つきやすい傾向がある。