今回は、サモエドの特徴や性格、寿命に飼い方、注意したい病気についてまとめてみました。
サモエドの歴史
サモエドは、ふさふさとした毛量の多さから防寒に大変優れており、原産国であるロシアの極寒地で逞しく生きてきました。
名前の由来でもあるサモエド族は遊牧民であったため、食料となるトナカイを飼育していたため、見張りや番犬としてサモエドを伴い暮らしていました。
古来からの姿を今も保っている優れた体毛や体格から、人々と暖を取ったり、狩猟を行ったりと生活になくてはならない存在だった事が伺えます。
20世紀頃から更なる改良がおこなわれ、毛色は現在ホワイトに統一されました。
忍耐強く愛嬌のある性質は、今や世界中の人々に愛されています。
サモエドの特徴や性格は?

起源:古代
元来の役割:トナカイの牧畜、番犬、牽引き犬
現在の役割:そり引き犬、ハーディング競技
体高(雄)インチ(cm):21-23.5(53-59.5)
体重(雄)ポンド(kg):45-65(20-29)
体高(雌)インチ(cm):19-21(48-53)
体重(雌)ポンド(kg):35-50(16-23)
サモエドの特徴
大変な寒さの中でも、人々の指示通りに能力を発揮させることができた優れた体力と、白く豊かな美しい毛並みが特徴の犬種です。
家畜の守り番、狩猟、暖房代わり、荷物の牽引など多くの場で重宝されたほど、素晴らしいスタミナも体力も持ち合わせています。
サモエドはホワイト、ビスケット、クリームなどの毛色をしており、どれも触り心地が大変よく、ケアする事で維持できます。
微笑んでいる様な口元がサモエドスマイルと呼ばれ、高い人気の一因となっています。
体高は約60㎝、体重は29kg前後と大型の犬種です。
サモエドの性格
とても社交的で人懐っこく、小さな子供から大型犬まで変わりなく愛嬌を振り撒いてくれます。
サモエドは人と関わる事を何よりの喜びとしていますので、家庭内において様々な仕事を与えると喜んで従ってくれます。
しつけの飲み込みがたいへん早く、独立心旺盛でもありますので、性格をよく熟知した上で接してあげましょう。
寂しがり屋ですので、常に目の届く範囲での共存が理想的です。時折吠え癖のある個体もいますが、しつけを繰り返し行うことで改善されていきます。
現在サモエドは、伴侶犬や家庭犬としての需要も大変高くなっています。
サモエドの飼い方
しっかりと運動する時間が毎日必要な犬種です。
散歩時間は1時間以上、雪の中でも活発に動き回り、飼い主と過ごす時間をとても喜びます。
サモエドは屋外でも十分適応できますが、室内で飼育することにより、飼い主やその家族との信頼関係が生まれとても従順に育ちますので、屋内飼育がお勧めです。
幼い子供の世話も積極的に行ってくれます。
豊かな体毛のケアは定期的に行いましょう。
週に2、3回以上はブラッシングを行わないと、毛玉が出来たり直ぐに汚れてしまったりします。
食事の際や散歩から帰宅した場合はこまめにチェックしましょう。
サモエドの健康面の注意点
かかりやすい病気として、股関節形成不全が挙げられます。
また、時折見受けられる病気ですと、胃捻転や皮膚炎、眼の病気などがありますので、日頃のケアに加えて動物病院での定期的な検査に連れて行ってあげて下さい。
忍耐強く、物静かに過ごす事の多いサモエドですので、痛みやストレスを我慢してしまう傾向があります。
飼い主側から積極的に触れ合い観察する事で、早めに気づける環境づくりが大切です。
サモエドは人や他の動物とも積極的に仲良くなれる分、なるだけ一緒に過ごす事が一番のストレス発散になります。
かかりやすい病気
気をつけたい病気:胃捻転
たまにみられる病気:進行性網膜萎縮症
しておきたい検査:股関節検査、眼科検査
寿命:10〜12歳