SEOが世に認知され始めた頃は、検索エンジンは不完全なものでした。
それが、アルゴリズムの改良やAIの導入によって変わってきているんだよってお話をしたいと思います。
進化するSEO
SEOは今もなおGoogle(検索エンジン)のロボットに向けた施策と考えている人がいるんですよね。しかもそこそこ大きな企業のWeb担当者とかに…。
さらに、自分はWeb担当だ!というプライドを持った人なので、コンサルする際、そういった認識を変えるさせるのは結構苦労したりします。
SEOという言葉が誕生した時代はロボットに向けた対策を行えば良かったのですが、近年の検索エンジンはコンテンツの意味だったり、検索ユーザーが入力するクエリ(キーワード)を人に近い形で理解できるようになっているのが現状です。
こういった誤解が多いので、最近では人を対象とした「SXO」(Search Experience Optimization: 検索体験最適化)という言葉が使われるようにもなっています。
優れた体験を提供する取り組み
ちょいと昔のGogle(検索エンジン)では、サイトの中身(コンテンツ)が薄くても、キーワードを多く含むことによって余裕で検索順位を上げることができました。
そのため、過剰なSEOが流行ったわけですね。これって普通に考えて、良くないですよね。
まぁ、そういうわけでGoogle(検索エンジン)がこれらをスパム(迷惑行為)として対処した結果、今ではほぼ意味のない手法となっています。
その後は、被リンクを集める事で評価を獲得でき、上位表示に繋がるという事が広まります。
これにより、自作自演の被リンクが横行し、検索結果の順位は操作されるようになります。
しかし、これもまたGoogleのアルゴリズムの改良によって通用しなくなりました。※あくまでも自演リンク
さらに、このようなスパム行為をおこなったサイトはサイトへの評価を下げられてしまう事もあり、質の低いコンテンツを量産したりしているサイトは検索結果から表示されなくなるなどのペナルティ措置もとられるようになりました。
検索エンジンとSEOエンジニアはイタチごっこがずっと続いている訳なんですね。
相手は天才集団Google。このようなアルゴリズムの裏をかく手法は、一時的に成果を上げたとしても、 アルゴリズムの改良によって評価が見直され、通用しなくなります。
そのため、Googleが公式に出しているガイドラインを守り、ユーザーのためになるSEOを心がけるようにするのが重要だということです。
※ガイドライン→https://support.google.com/webmasters/answer/35769
現在のSEOはSXOへと変化しています。
SXOは、検索ユーザーに対し、誰よりも優れた体験を提供する取り組みで、ロボットやプログラムではなく、”人の体験”に焦点を当てた対策。
長期的に取り組む価値のあるSEOはこれですね。
- どのデバイスでも閲覧しやすいレイアウトや構造にする
- 調べたい情報にすぐにたどり着けるよう配慮する
- さまざまな通信速度環境でも、すばやく表示できるように改善する
- 検索ユーザーの調べたい情報を、他サイトよりも詳しく正確に提供する
現場からは以上ですー。